富士山その成り立ち


富士山は、どうして今ようになったのか?
・富士山は、小みたけや古富士より美しく高くなりました。富士山には、山ぷくにできる、小さな火山があります。
けれど、やはり一番さかんなふん火は、真ん中の火口からでそのようがんと、灰は、三角のテントで包んだように、小みたけと古富士の上につもり、高く美しい形のととのった、すがたを作りました。
こうしてできたのが、新富士、すなわち今の富士山です。


富士山は8万歳

・富士山は「二つとない」ということから初めは、「不二山」と書かれていた。さらに、不尽(ふしゃく)・芙蓉(ふよう)・蓬莱(ほうらい)・不死・扶桑(ふそう)などと、呼ばれたが、1000年ぐらい前のころから富士となった。
富士の語源として、マライ語説・アイヌ語説・その他があるが、河口湖畔にアイヌが、定住していたあとがあることからアイヌ語のカムイ・フチ(火の神)というのが有力である。

・富士山の前身は8万年前に活動を開始した古富士火山である。古富士火山の下にはさらに古い小御岳火山が、うまっている。
小御岳火山は70〜10数万年前まで、活動した火山である。
小御岳火山の噴火が、終わってから長い時間がたって、山は雨などで、かなりけずられた。

・小御岳火山のあとにできた古富士火山は何枚もの軽石のような火山れきの間に、熔岩や泥流をはさんでいることから、おびただしい数の噴火を切れ目なくくりかえしたことが分かる。また、5〜1.5万年前はちょうど氷河期にあたり、この時3000mをこえていた。
古富士火山の山頂部には、氷河が発達しカールもみられた。

・ほぼ1万年前くらい前になって古富士火山と同じ火口から、新富士火山が活動を始めた。この時、大宮熔岩流や三島熔岩流が流れ出した。

新富士火山はその後4000〜5000年間は、細かい火山灰をふらせるだけで、大噴火することはなかった。それからまた噴火が、活発となり、多量の新期火山灰ふらせた。
それらは、南関東全体に飛んでいって、ローム層となった。
図1 富士山の内部構造を、あらわしています。
   通常は、古富士と新富士とを合わせて富士火山とよぶ。

・古文書にのこる噴火としては、781年〜1707年までの1000年間に13回の噴火記録がある。
1707年の宝永の噴火から後は300年近く噴火をしていないけれど、箱根火山が40万年も活動を続けていることを考えれば、わずか8万歳の若い富士山は、今はタバコ一服の休憩を取っているに過ぎない。

寄生火山手なんだろう?

・寄生火山というのは、山ぷくに出きる小さな火山のことです。そこからは、たくさんのけむりが出ていて出口には、けむりがまいあがっていました。また、寄生火山は、側火山ともいいます。


富士山は、これからいつ噴火するのか。



・富士山は、今は8万歳でまだ若いのでこれから噴火することもあります。年をとった箱根火山とちがって富士山は、若いのです。
富士山がもし噴火したら、たくさんの溶岩が流れ出します。山中湖・河口湖などうまってしまいます。